赤ちゃんの力 | 新米ママのあたふた奮闘記~育児編&旦那編~

赤ちゃんの力

結良ママです。

結良 生後9ヶ月と18日目。

私事ですが、、

ダーリンと付き合い始めた日から丸5年目。

入籍した日から1年8ヶ月目。

そして、何より、

紀子様ご出産記念日、おめでとうございます。



勝手ながら、お祝いの手作り日の丸をスプリングスの店頭に飾らせていただきました祝日


あいにくの雨の1日でしたが、明るいニュースがしきりに流れ、私まで本当に幸せな気分になりました。

想い返せば、昨年の秋、大きなお腹を毎日いとおしく撫でていました。

まだ見ぬ我が子の顔を想像し、愛する夫の顔をじろじろ見ては幸せを実感していました。

何の出来事もない普通の日でも、毎日が特別な1日のように想え、出産予定日までの残りの月日をとても満たされた気持ちで過ごしていました。

気持ちを満たしてくれる。

あったかくしてくれる。

やさしくしてくれる。

これが、赤ちゃんの力なんですよね。


大好きな友人から、もう一度避妊治療を始める、とメールがきました。

私は、私の精一杯の気持ちを込めて、神様にお願いします。

どうか、彼女のもとへ、そして、世界中の赤ちゃんを待つ人々のもとへ、かけがえの無いいのちをお授けください。と。


今日、淡々と過ぎる毎日に、凹みがちだった私に、力が降りてきました。

娘を授かった時の、最高に満たされた気持ちと、感謝の気持ちを思い出させていただきました。

そして、少し、恥ずかしい気持ちになりました。

反省しました。

そして、娘を想い以前書いたエッセイを読み返しました。

赤ちゃんの力、、、

もう一度、感謝し、明日からも明るく前向きに生きて行きたいと想います。




マリアのバトン



さっきまで泣いていた娘が、私に抱かれ静かに見上げている。ほっぺたを胸にすりつけ、小さくゆっくり呼吸をする。

決して広くはないバスタブが、私にとっては魔法の舞台。こんな微力な私でも、この子にとっては聖母マリアなのだ。

「まだあなたは若いし可能性がゼロと言うわけではないんだから。。。」

フォローしているつもりなのだろう先生の言葉が、妊娠の難しさを強調しているように聞こえた。当時、彼との結婚を望んでいた私にとって、自分の身体が恨めしかった。そして、自分に自信が無くなり、無気力になり、身体も、心も病んで行った。いつしか、子供は嫌いと思い込むようになり、結婚という希望も失っていた。女として、夫を立て、子を産み育てることを娘の私にも望む母には、決して胸のうちを話せなかった。離れて暮らす両親を悲しませたくはなかった。

産科の初診アンケートの記入欄、「妊娠が認められる場合、妊娠を継続させることを希望しますか」という問いに、迷わず「はい」と答えたものの、緊張で震えが止まらなかった。嬉しいはずの妊娠検査薬の陽性反応も信用できず、病院まで来たものの、怖くて仕方が無かった。



「おめでとうございます。妊娠してますよ。」

必死で冷静を装った。でも、でも、感動が抑えきれるはずが無かった。子供が出来なくてもいいと言い、結婚を申し込んでくれた夫に何て報告しようか。。。幸せだった。



娘がお腹にいるということ。それは、魔法のように私を強くさせた。そして、娘を十分に愛せる準備が出来たとき、私は天使のような我が子をこの手に抱いていた。

私の子。興奮と暖かい気持ちがお腹の底から湧いてきた。母も、昔、この気持ちを感じたのだろう。無償で私を愛してくれる母、私もそんなマリアになれるだろうか。。。

娘がすっと目を閉じた。

この子を全力で守っていこう。母から受け取ったマリアのバトンを渡せる日まで。

出産当日に書いたメモを添えて。

「今想うこと。

あの痛みと感動を忘れたくない。結良の成長と共にきっと記憶が薄れて行くはず。でも、結良の指も、小さなつめも、皮膚も、内臓も、全部私の中で完成したもの。DさんのDNAを受け継いで、私に贈られた宝物。

Dさん、神様、ありがとう。パパ、ママ、ありがとう。一生かけて結良を守って行きたい。大好きなDさんが、もっと素敵になってくれるように、励みになるように、私が結良を守るよ。

きっと、いい家族になるよ。

感謝を込めて。。。」